地理しか取り柄がないエスト(@ESTO_geography)です。
僕は高校のときは理系クラスでしたが、大学は文系に進学しました。文転したのですね。
ただ文転したのは本当に無駄だったと思います。失敗も経験として活かせるとポジティブに考えているんですが、文系の大学に入ろうなんて本当に愚かしい決断をしました・・・・・。
理系クラスでも文系学部は受験できますが(逆も然り)、数学が苦手だから文系にするといった否定的な気持ちで文転するのは全力でやめてほしいところ。
僕の実体験を踏まえて、ブラさない軸を持ちましょう。
目次
理系特進クラスで工学部を目指したのだけれど・・・・

そもそも僕が理系クラスを選んだのは、将来の夢がパソコン関係の仕事、職業名は当時は知りませんでしたがシステムエンジニア、プログラマーになりたかったのがきっかけです。
社交性がない典型的なパソコン少年だった僕は、技術があれば黙々と作業できるエンジニアの仕事に適性を感じていました。
そして高2に進級すると理系特進クラスに入り、理科は物理を選択し大学は工学部への進学を希望しました。
志望大学は決めていませんでしたが、漠然と国公立大学に行きたかったような記憶があります。
高3になると関東にある某駅弁国立大学工学部のオープンキャンパスにも参加しました。
天王山の夏を終え、高3の9月に人生で最も後悔をしている決断をしてしまったのです。
理科は学年ビリ、それに対し社会科は学年トップ。そして文転だ。
理系クラスに入ったのに化学と物理で赤点を取り、模試の偏差値は常に30台。
数学は理科よりは得意でしたが、それでも偏差値は50程度でした。
それまでろくに勉強しなかったのがいけないのはここでは語る必要もないですよね。
その一方で社会科科目の地理は偏差値60以上を叩き出していました。
夏休みは苦手の物理と化学を重点的に勉強しましたが、9月の模試では偏差値は40台に微増した程度。
そしてある日、ぽっと最も愚かしい考えが浮かび上がってきました。
この決断は今現在まで、僕自身だけにとどまらず身内の人たちに多大に負担をかけることになり、鬱になった最大の要因でもあります。
ちなみに地理は得意でしたが国語や英語も偏差値が30〜40台であり、古文漢文に至っては無駄だと判断して勉強は一切してませんでした。ひどいですね。。。
高学歴の大学に行かないと僕は価値がない?
高校2年のある夜、「オレは有名大学に入らないと生きる価値がない」という暗示みたいな考えが泡のように浮き上がってきた。
これが僕の人生の失われた10年の発端となったし、ある日ふと思いついたことがずっと尾を引くのはちょっと病的に感じる。— えすと🗺 (@ESTO_geography) May 20, 2019
僕が本格的に受験勉強を始めたのが高校3年に上がる直前でした。
高学歴と呼ばれる大学に入らないと自分は価値のない人間だ、という暗示から勉強をするようになったのです。最初から難関大学を目指してたら勉強しなかったことの説明がつきませんよね。
偏差値はもちろんのこと、誰でも知っている有名大学に通いたいという願望もありました。
オープンキャンパスで訪れた駅弁国立大学もあまり進学したいという意欲がわかず、地味な国立大学よりは早稲田、慶應、MARCHのような名門として名高い私立大学に行きたいと思ってました。
クイズ番組で出演する高学歴タレントの出身校として紹介される大学や、野球や駅伝でマスコミの注目を浴びる私立大学に通う方がステータスであると思い立ったのです。非常に愚かしいですね。
文転して将来やりたい仕事を見失った
前述した通り工学部を志望していたのはエンジニアになりたかったからですが、その一方で文系の仕事はほとんどイメージがわきませんでした。弁護士や銀行員、教師くらいでしたね、知ってた文系の職業は。
大学のネームバリューが全てだと考えてからエンジニアの夢はなくなり、文系の大学に入ることのみがゴールになってしまいました。
理系は研究で忙しいけど文系は遊ぶ時間がたくさんあったり、本当に勉強が嫌いな僕は文系にいったほうが楽しい大学生活を送れるだろうという悪魔の囁きも聞こえましたね。
ネットで理系科目が苦手な人は文転できるという情報を目にしたのが本当によくなかった。
結果として1浪で有名私立大学の文系学部に入ることができましたが、周囲は優等生で育ってきた人ばかりで、それまで問題児だった僕とは価値観が大きく異なっていることにも気づかされました。
本来目指していたことを見失って結局内定がないまま卒業を迎えてしまいました。
高学歴エリートだって皆幸せではない
東大卒で官僚や医学部卒で医者になったら高給と社会的ステータスはあるだろうけど、競争とマウント取りの人生を送ることになる。
エリートの生き方が幸せだとは僕は全く思わない。— えすと🗺 (@ESTO_geography) May 25, 2019
高校生の頃の偏差値と結果入った大学の偏差値を考えると、浪人したとしても文転は成功したといえるでしょう。
しかし有名大学のしかも文系のキャンパスライフや就職のノウハウは身についていなかったため、入学してから相当な生きづらさを感じました。
卒業して数年経つとさすがにもう出身大学を褒められることも少なくなりましたが、それでも出身大学の話題に触れると孤独を感じてなりません。僕にはふさわしい学歴ではない。
いわゆる「エリート」の人生は僕には不可能です。高収入高ステータスは僕には荷が重い。
過去の後悔は解釈次第でいくらでも捉え方が変わるので、いつか母校の大学に入ったことを光栄に思える日が来るといいな。
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大学は入ってから好きになればいい
受験に失敗して不本意な大学に入っても、その大学で楽しく価値のある学びや経験ができることを見つけるのが、
肥大したプライドのために背伸びして結果自滅して学歴コンプレックスを抱えて生きるよりは絶対にいいです。虎になっちゃいますよ。
Fランであってもサークル活動で仲間とワイワイ遊んだり、興味のある学問を勉強するなら入学する意味はあると思います。
入学時は好きじゃなくても、大学生活を謳歌できれば自然とコンプレックスも消えるはず。
理系だったらいくら頑張っても無名大学にしか入れなかったでしょうが、それでも通っていた大学には愛着が湧くものだと思います。
理系クラスだけど数学や理科が苦手だから文系、逆に文系だけど国語や社会が苦手だから理転を考えている受験生の方は自分の本当にやりたいことを見直してみることをおすすめします。
僕と同じ失敗をしないでほしい。
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