僕(@ESTO_geography)の知人には発達障害をカミングアウトしている人がたくさんいます。
SNSを通して発達障害と診断されたことを報告した友人がいれば、口頭の会話で「私は発達障害なんですよね」と伝えてきた友人もいましたね。
発達障害があることを理解をしてもらいたい気持ちはとてもわかります。僕自身当事者ですので。
ですが初対面でいきなり発達障害であることを伝えるのってちょっとおかしいかな?
無駄に悪いイメージを持たれてしまっている可能性が高いですね。
障害があるから許してもらえると思ったら甘い
初対面でいきなりカミングアウトは絶対にやめましょう。
発達障害であることを伝える必要性は皆無です。なにも得はありません。
発達障害であることを理解してもらいたいという気持ちもわかりますが、初対面でいきなり言われると・・
という意思表示だと捉えられるのですよ。
会話がかみ合わないとか、集中して話が聞けないといった特性があるのが発達障害です。できないことは仕方ないですし、自分の障害を理解してもらいたいのもわかります。
ですが自己紹介で発達障害のことを言うと障害に甘えているんじゃないですか。
というよりは発達障害であることを伝えるのはなるべく避けましょう。
障害であることを免罪符にして建設的な努力をすることを放棄したと思ってしまうのですね。
ケース1.
自己紹介で発達障害のこと伝える人は、他人との距離感をつかめない人が多かったです。
初対面で平気でタメ口で話す人もいます。礼節がわかってない。
いきなりタメ口で話されると・・
と思ってしまうのです。
あと、一般常識に当てはまらない偏ったことを話す人が発達障害の人には多かったです。
このケースの場合、彼がこれまで出会ってきた関西の人は眉毛が細い人が多かったのでしょう。
ですが眉毛が細くない関西の人ももちろんいますよね。
自分の考えが偏ってる自覚がなく、客観的に見て的外れなことを言うのです。
「礼節がない」のと「偏見が激しい」と人が離れていきますが、発達障害関係なく人と関わる中で視野を広げることができるはずです。もっと会話の経験を積みましょう。
ケース2.
発達障害の人の中には相手に話す隙を与えないマシンガントークを繰り出す人もいますよね。
一見饒舌のように思えますが、これこそ真のコミュ障だと僕は思います。
話すことはできても聞くことができてないのですから、会話のキャッチボールが成り立たないのです。
話すほうは満足でも、聞かされるほうは疲れますよね。いい加減黙ってほしい(笑)。
しかも相手にすると話したいことがあっても話すタイミングがわからず、仮に話すことができたとしても相手が聞いてくれないようじゃ
と思ってしまうのです。
話し上手も結構ですが、聞き上手にもなりましょう。
発達障害をどう伝えればよいか?
口頭の会話で発達障害を伝えるのは極力控えたほうがいいですね。
一応の理解は持たれても、距離を置かれる可能性が高いです。
仕事の場面だと話は違いますが、プライベートで発達障害であることを伝えるメリットは皆無です。
それでも発達障害は自分の個性だと思うし、親しい人には理解してもらいたい。。
そんなときはFacebookやTwitterなどのSNSで伝えるのが効果的でしょう。
ただし、「努力していること」や「感謝していること」も同時に伝えないとただのかまってちゃんに思われる可能性もあります。
小さい頃から覚えが悪かったのですが、診断されて納得がいきました。
すぐ物をなくすので、持ち物はすべてケースにしまっています。また、リマインダーというアプリで予定を常に確認し、遅刻することがないよう気をつけています。
こんな僕のことを理解し、仕事を任せてくれる部長には本当に感謝しています。
といった具合に伝えれば印象UP間違いナシでしょう!!
「理解される」ことと「甘える」ことはまったく違う
発達障害があることを理解してもらうことは大切ですが、伝える方法が間違ってたらそれはただの「甘え」となってしまいます。
できないことを発達障害のせいにしても、周りの人は見捨てるでしょう。それじゃただの嫌な奴ですから。
僕としても発達障害に対してマイナスなイメージが広まってほしくないと思ってます。
ですので、
- 口頭で発達障害だと言わない
- 理解してもらうならSNSを利用すること
- 努力していることも伝えること
この3つを心がけることで理解を深めてもらえる可能性が上がること間違いなしかも?
人間関係のトラブルでお悩みの発達障害の方には是非実践してもらえたら嬉しいです。
また発達障害ではなくても、自分が苦手だと思ってることを努力して克服しようとする姿勢を見せると魅力的に思われるでしょう。
「運動は苦手だけど、毎日3kmジョギングして10km走れるよう努力している」とか「英語は苦手だけれど、オンライン英会話に通って話すトレーニングをしている」といった具合にです。
生活においての工夫は借金玉さんの著書がとても参考になります。
精神科医が書く発達障害本とは違った当事者としての泥臭い表現が共感できる良書でした。
自分に甘えることなく、なりたい自分を目指して努力していきましょう!!
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