【発達障害当事者インタビュー】人並み以下だと思ってたけど、できることを仕事にしていきたい

人並み以下
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発達障害当事者の抱えてる問題は周囲から理解されにくいものです。

今回は石田さん(仮名)にインタビューをしました。

彼は発達障害グレーゾーンと診断されています。

石田さんが発達障害と診断された経緯と、その特性について尋ねてみました。

「自分は欠陥人間」と思い診断を受けた

石田さんは現在広報・販促に関するアドバイザーの仕事をされています。

石田さんは過去に仕事でうまくいかないことがあり、発達障害のチェック表を見たところ思い当たるところがあったため心療内科を受診したところ発達障害グレーゾーンだと発覚しました。

石田さん
時間管理や約束を守ることが苦手、注意力散漫やこだわりが強いという特性に苦しみ、自分は人並み以下の人間だと思っていました。

仕事がうまくいかないときはうつ病の症状が出るほどになり、人と連絡をすることも億劫になりました。

発達障害は二次障害で鬱になる人が多く、私もうつ病の診断を受けていますが石田さんも同じ悩みを抱えていたのです。

石田さんの場合はグレーゾーンでしたが、それでも生きづらさを抱えていることには違いありません。

集中のムラが激しく完璧主義

興味がないことは集中できなくても興味があることには異常に集中力を発揮するのが発達障害の特性にあります。

石田さんもこの傾向が強いようで、仕事でも悩むことがあったそうです。

石田さん
好きなことや興味があって気分が乗ってるときは集中して作業ができますが、気分が乗らないときは好きなことでも15分以上も作業ができないんです。

そして気分が乗ってないときは約束事が守れなかったり連絡を怠ることもあり、周囲に迷惑をかけることがあるそうです。

過集中も悩みの種であり、集中しすぎて疲れていることに気づくことが難しいとのことです。

石田さん
楽しいけど疲れることがわかるとむしろそれが面倒に感じ、取り掛からず放置することもあるんです。

また完璧主義であることも自覚していて、自分ができなかったことを必要以上に責めることがあるそうです。

集中力がないときは約束事を守れなくなり、そのような自分を責めることでますます症状が悪化していきました。

石田さん
「やるからには完璧に仕上げないといけない」とこだわるあまり、終了後は疲れるからと好きな作業も後回しにしてその結果締め切りに間に合わないこともありました。

発達障害の特性の表れ方は個人差がありますが、石田さんの場合は集中力のムラがあることと完璧主義が特性のようですね。

得意なことはあるかもしれないけど、それは誰でもできること

発達障害は興味がある分野にはとことん集中できるという特性があります。

僕は小さい頃から地理に強い関心を持ち、全国模試で1位を取ったこともあります。

石田さんにもそんな得意分野があるかどうか尋ねてみました。

石田さん
「上手だね」や「すごいね」と言われることはあるけど、自分では得意だと思ってはいないです。

石田さんは興味があることを調べるのは苦ではなく、地図を見て国や都市の名前を覚えるのは好きでした。どこか僕と通じてるところがありますね。

小学生の頃は鉄道に興味があり、どの会社のどの路線にどんな電車が走ってるかということも本を読んで簡単に覚えることができたそうです。

またSNSで文章を書くことや写真を加工することは上手いとは言われますが、面倒に感じることもあるため100%好きとは言い切れないとのことです。

文章やSNSや写真も、日本語が読み書きできて人並みにスマホが使えて写真加工アプリを知っていれば誰でも自分と同じことができるとおっしゃってました。

石田さん
だから「文章上手いね」とか「SNSの投稿が素敵」と言われるのは嬉しいですけど、本心はお世辞なんだろうし、誰でもできることだからこの人は面倒くさがり屋なんだと解釈しています。

多少は他の人より優れているところはあるかもしれないけど、その差はわずかなもの」と石田さん。

自分のことを高く評価できないことはよくないかもしれないけど、裏を返せば傲慢になるためこの見方で良いと考えてるのだそうです。

僕は石田さんとは何度もお会いしていますが、物腰が柔らかく好感を持てる方だと思います。

この考え方、僕も見習いたいと思います。

自分が持っている能力を活かして仕事していきたい

最後に今後の目標を石田さんに尋ねてみました。

石田さん
生き延びることですね。好きや得意でなくても自分ができることで仕事をして生計を立てるのが目標です。

生き延びること」。とても深いですね。

僕はサラリーマン時代仕事ができないことに苦しみ、路頭に迷いかけたことがありました。

自分ができることはなんであろうか模索中ですが、そんななか石田さんの言葉はとても励みになりますね。

発達障害は苦手なことはたくさんありますが、できることを仕事にするという視点を持って乗り越えていきたいと思います。

石田さん、今回はインタビューにご協力いただきありがとうございました。

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