勉強はできるエリート発達障害のエスト(@ESTO_geography)です。
だいぶ盛って話しましたね、我ながら痛々しい・・・・・。
僕が最近思うのは、発達障害の人が勉強して難関大学に入ることって意味があるのかなぁということです。
知能に問題がない発達障害の人は学業成績はトップクラスの人も少なくありません。
ですがやっぱり就職してからはつまづくことが多く、高学歴であることが仇となって余計に生きづらさを感じる人もいます。
発達障害の人は難関大学に進学する必要はあるのでしょうか?
勉強できる発達障害の人はたくさんいるけど・・・・・
勉強嫌いで実家が太くない発達障害が学歴を手にするのは愚策だと思うね。
学歴が評価されるのは大企業に就活するときくらいだろうし、
面接でハッタリをかまして内定もらえても入社後苦労するよ。発達障害で得意な部分を活かしている人は学歴は関係ない世界にいるよ。
— えすと🗾 (@ESTO_geography) November 23, 2018
本当に誤解されやすいので予め言いますが、発達障害は勉強が苦手な障害ではありません。
むしろIQが普通の人より高く、学校の勉強は得意で難関大学に合格する人も大勢います。
手前味噌ですが僕自身も世間から名門と呼ばれる大学を卒業しています。
ですが、はっきりいって高学歴で得したことよりは損したことのほうが多かったです。
同じことを考えていた人も多数いらっしゃったようで、過去に同じ内容をツイートしたら2回ともバズりました。
発達障害のこと話すと「でもちゃんと大学は出れたんだよね?」と言われる。
この人は発達障害を知的障害と勘違いしてないか?
発達障害は勉強できる人もいるんだよ。
勉強以外でできないことが多すぎるから障害なの。— えすと🗾 (@ESTO_geography) July 22, 2018
ADHDをカミングアウトするたびに「でも大学は卒業できたんだよね?」としょっちゅう言われるためまだまだ発達障害の啓蒙活動が必要だと思います。
発達障害を知的障害と勘違いしてる人はめちゃくちゃ多い。
勉強はできるけど、人間関係や仕事でつまづくから障害だってことわかってほしい。— えすと🗾 (@ESTO_geography) October 1, 2018
高学歴は総合的に優秀だと期待されるのが辛い・・・・・

高学歴の人にはどういうイメージをお持ちでしょうか?
「頭がいい」と思われることが多いですよね、やっぱり。
学歴は受験勉強をくぐり抜けてきた保証書というのは間違いがないですが、
受験勉強だけできるだけで他の分野も優秀だと思われますよね。
- 遊びたいことを我慢してストイックに勉強した忍耐力
- 高い学費を払える裕福な家庭だから育ちが良い
- 一般常識やマナーも理解している
- 同じ大学で優秀な友達、人脈を築いている
- 向上心があり自己研鑽を欠かさない
以上のことを期待されるから高学歴は一流企業への就職に有利だと言われています。
ですが、発達障害となると高学歴に期待される要素が欠けていることが多いです。
受験勉強は暗記で一つだけある答えを導き出せばいいのですが、社会に出るとそうはいきません。
社会は答えのない問題が山積みです。
発達障害はコミュニケーション面で問題を抱えていることが多い上にマニュアル外のことは苦手なので、
仕事ができず社会不適合者扱いされるパターンが多いですね。二次障害のうつ病になる人も多いです(僕もうつ病になりました)。
下手に高学歴だと期待値も高くなってしまうため、仕事ができないとわかったときのガッカリ感は大きいでしょう。
意欲を持って取り組める仕事であれば過集中を発揮できて会社に貢献できる可能性もありますが、
日本のサラリーマンはビジネスマナーや電話応対、雑談など対人コミュニケーションを最重視されているため発達障害の人が自己肯定感を保つのは難しいところ。。
大手企業の特例子会社で発達障害の人が長所を最大限に発揮出来る職場も近年ありましたが、発達障害の雇用はまだ発展途上といったところです。
勉強はできても発達障害だとマイナスの特性で足を引っ張られるのがオチ・・・・・。
発達障害のライフハック本としてはこの本が非常にオススメです。
著者の借金玉さんは早稲田大学卒の高学歴発達障害ですが、大変苦労なさってたことが伝わってきます。
当事者意識がない心療内科医、精神科医では書くことはできないようなリアルで生々しい発達障害向きにの処世術がすらすらっと読めました。
また、発達障害の診断を受けるまではいかなくても、発達障害の特性で苦労なさってるというお話も頻繁に耳にします。
逆に発達障害の診断を受けていても特性がマイナスに出ない人もおり、障害の程度が問題ではなく生きづらさは人それぞれだと僕は思います。
関連記事: 高学歴なのがかえって辛い逆学歴コンプレックスとその克服法。
まとめ:せっかく手に入れた学歴なんだから胸を張っていこう

僕自身の経験から話すと、受験生時代はただただ偏差値が高い有名な大学に入学することばかりを考えていました。
勉強は嫌いでしたが、肥大したプライドのあまり背伸びして高学歴の大学に合格することはできたのです。
しかし困ったことに大学卒業後の就職のことは視野に入れてませんでした。大学に入ることがゴールになっていたのです。
そして結局内定がないまま大学を卒業する羽目になってしまいました。
その後も僕を拾ってくれた企業では、会社に見合わない高学歴でイジられることも頻繁にあり、
こんなことになるんだったら無理して勉強せず身の丈にあった大学に入ればよかったと思うことも少なくありません。
今も学歴は全く関係ない仕事をしています。
せっかく手に入れた学歴だからって役に立てたいと考えるのは無益のように思えてきているため、役に立てなくても一つでも自信が持てることがあればそれでいいのではないでしょうかね?
学歴社会は次第に崩壊していきますし、高学歴の価値は低くなってきていますがそれでも無駄ではないと思います。
高学歴には強烈なハロー効果がありますね。
ハローとは後光という意味で、一つのことで優れた分野があれば総合して優秀だと思われる心理バイアスです。(逆に一つのことがダメだと思われると総合して無能だと思われます)
今年は「錯覚資産」という考えが本著で知られるようになりましたが、実力より優秀だと錯覚させることによってチャンスを多く与えられ、成長できる機会を多くつかめるということになります。
世間では「頭が悪い」と誤解を受けやすい発達障害でも、これだけ勉強した実績として今後の活動に活かしていけるのではないでしょうかね?
フリーランスで働くには学歴は必要ありませんが、それでも自分の肩書きの一部として出身大学はアピールして損はないでしょう。
ただ、高学歴だからといってマウンティングには走らないように。嫌われること間違い無し(笑)。
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