僕(@ESTO_geography)は小学6年生のときに発達障害のADHDと診断されました。
ASDも併発してる可能性が高く、ある人に言われたことですが「ASDのほうが傾向が強い」とのことです。
小さい頃から自分は人と違うということはなんとなくわかっていましたが、実際に発達障害と診断されて腑に落ちたと思っています。
近年社会問題になっている発達障害について、僕の経験や考え方を綴ってみました。
僕が発達障害と診断されるに至った経緯
幼稚園に入る前からいたずらが絶えない子どもでして、親は相当困ってたみたいです。
小学校に入る頃から、発達障害の特徴が顕在化していました。
自分の好きなことを考えると周りのことが見えなくなり、授業中でも先生から「お前今の話を聞いてたか?」と怒られることが毎日のようにありました。
担任の先生が体育会系で今じゃ考えられない体罰も振るう人だったのですが、体育会系と発達障害は本当に水と油だと思います。
協調性や上下関係を重んじる体育会系にとって、発達障害の人は本当に煙たい存在に思えるでしょう。体育会系でない僕でもそう思いますからw
教師との関係はこのように最悪だったのですが、友人関係もうまくいきませんでした。
いつも一人で本を読んだり、他人と協調して作業することがどうしてもできませんでした。
小学4年生になると一緒に遊ぶ友達も増えてきましたが、誰と遊んでも正直楽しくはありませんでした。
自分の世界に没頭するのが好きな発達障害にとって、友達と遊ぶことに楽しみは見出せなかったのでしょう。
友達ができてもこんな感じですから、次第に亀裂が生まれてきます。
やがて、喧嘩とかいじめに発展していくようになりました。
ちょっかいを出されるとムキになってこちらもちょっかいをだす。その度に叱られるけど反省もせず同じことの繰り返し。

こんないたちごっこをするようになったのが小学校6年生の頃。
さすがに目に余ったのか精神科の診断を受け、ADHDの診断を受けました。
そして治療のためリタリンという薬を服用するようになりました。
このリタリンという薬は発達障害の集中力のなさや多動性を抑える薬であり、覚せい剤のような依存性があるため特定の医師しか処方することができません。
ですが残念ながらこのリタリンは効いたという実感がありません。
大人になった今服用すると効果を感じることはあるかもしれませんが、今の法律だと成人にはリタリンは処方できないのです。
中学校になっても相も変わらず注意力がなく好きなことに没頭(過集中といいます)することが多かったですね。
そんなもんで中学2年生になると診断を中止しました。自分が発達障害という事実を受け入れたくなかったというのが理由です。
このとき発達障害である事実を受け入れて診断を続けていれば、今みたいな苦労はなかったかもしれません。
発達障害とは?
発達障害には大きく分けてADHD、ASD(アスペルガー症候群)、LD(学習障害)の三つがあります。最近は自閉症スペクトラム障害とも言われています。
発達障害とひとくくりにされますが、それぞれ特徴の現れ方は異なっており、併発している場合も多いので診断は困難な点もあります。
ADHD
ADHDには不注意型と多動型があるといわれています。
不注意型は物事に集中できずうわの空になったり、他のことを考えると勉強や作業ができなくなるのが特徴です。
多動型は落ち着きがなく、同じところにとどまっているのが困難で、貧乏ゆすりなどとにかく体を動かしていないといられない特徴があります。先のことを考えず突発的に行動してしまうのも多動型のようですよ。
いずれも興味あることには集中できるのですが、興味を持てないことは「退屈」であり、期限や納期ギリギリでで課題を提出したり、そもそも提出が出来ないのもよくあることです。
興味があることには過集中できるため、学校の成績はよく難関大学に合格したり難関資格に合格する人もいるんですって。
ですが仕事になると全く能力を発揮できず生きづらさを感じる人が多いのが現状です。
ASD
ASDの特徴は言葉の裏の意味を考えず理解する(皮肉や冗談が通じない)、興味の範囲が狭い、人と関わりを持ちたがらないといった特徴があります。
バイアスかかってることを承知で言うと、自己中心で人の気持ちを理解できない人たちですかね。
ADHDでもある程度はコミュニケーションが取れる人がいますが、ASDは他人に関心を持たないため自分の意見を他人に押し付ける客観性がない人が多いです。
ただ興味がある分野には常人離れした集中力と理解力があるので、研究者に向いているといえなくもないでしょう。
LD
LDは特定の学習分野がどうしてもできない障害です。
例えば計算ができない、文章を読むのができないといった特徴。
僕はLDの診断は受けてませんが、漢字を読むことは普通にできても書くことが苦手で、漢字テストで0点とったことが何度もありますがこれもLDの一種かもしれません。
文字の読み書きが苦手な人はディスレクシアと呼ばれ、ハリウッド俳優のトム・クルーズもこの障害を持っていると言われています。
勉強しないからできないのではなく、勉強してもできないため障害と認定されてるのです。
発達障害は果たして「個性」か?

有名人でも発達障害を公言している人はたくさんいます。
黒柳徹子さんやさかなクンさんなどは発達障害の「個性」を生かして成功したといっても過言ではないでしょう。
モデルの栗原類さんも発達障害を公表して注目を受けています。この方は発達障害のカリスマであると僕は思います。
Twitterで有名な借金玉さんも独自のライフハックで成功を収めた方だと言えますね。
ですがこういう一部の例を取り上げて、「個性」で片付けるのは現実問題難しいと思います。
やはり発達障害の人は社会適応が難しいのが現実なんですね・・・・。
難しいなりに努力をする必要もありますが、努力でうまくいかないから問題なのです。
ずば抜けた才能がない発達障害者は「障害」として、障害者雇用枠などで働くのが本人のためにも社会のためにもよろしいのですが、なかなかうまくいかないものですね。
発達障害を語る際に「障害」と「個性」を別の意味で捉えられることが多いですが、僕はこの二つは背反するものでなく同じものだと思います。
障害があったとしても、それはその人の個性。
今は亡きSMAPの歌にもあるようにもともと特別なオンリーワンです。