小学6年でADHDの診断を受け、でも自分ではASDの傾向のほうが強いと思うエスト(@ESTO_geography)です。
ここ10年で発達障害の理解はだいぶ広まったという実感はありますが、世間一般の認知度はまだまだ不十分だと思ってます。
しかも発達障害を誤解して別の障害と勘違いしている人も少なからずいるのが悲しいところですね。
当事者として、理解が不十分である以上生きづらい社会のままであるような気がしてなりません。
特に「勉強ができるから」発達障害ではないというのは著しい誤解です。
目次
発達障害でも勉強ができて難関大学を卒業している人は多い
ADHDをカミングアウトするたびに「でも大学は卒業できたんだよね?」としょっちゅう言われるためまだまだ発達障害の啓蒙活動が必要だと思います。
発達障害を知的障害と勘違いしてる人はめちゃくちゃ多い。
勉強はできるけど、人間関係や仕事でつまづくから障害だってことわかってほしい。— えすと@ADHD負の遺産😇 (@ESTO_geography) October 1, 2018
僕は発達障害であることを知人に話すたびに「それでも名門の大学に行ったんでしょ?」と返されるのが常となっています。
そのたびに思います。
発達障害=よくわからないけど頭が悪い障害?
という認識の人が世の中の大半なのではないのかなぁ〜と。
ADHDの集中力のなさやそそっかしいところは他人から見ると頭が悪いという印象を持ってしまうことはあるかもしれません。
しかし頭の良さを学力と捉えた場合は事情は異なってきます。
発達障害でも勉強が得意で難関大学を卒業した人は著名人でも僕の知人にもたくさんいます。
東大生の4人に1人はASDという話。
さすがに25%は盛ってるとは思うけど、高校の同級生で唯一東大に進学した人今思い出すと典型的なASDなのでやっぱり発達障害の比率は他大学よりは高いと推定。— えすと@ADHD負の遺産😇 (@ESTO_geography) October 1, 2018
定期的にNHKの番組で発達障害が取り上げられるため世間の認知度は高まってきたとは思いますが、まだまだ理解されるのは不十分なのが現状なのでしょうね。
発達障害に関心があるのは当事者と、その身内の人くらい。
世間の大部分は他人事なので発達障害のことに関心を抱かないのでしょう。
関連記事: IQが高くても発達障害に!?生きづらさの原因は言語性IQと動作性IQの差。
言語性IQと動作性IQの差が15以上離れていることが発達障害の目安となっています。
僕の憶測ですが、高学歴の発達障害の人は言語性IQは高くても動作性IQが低いため仕事ができない問題が生じているのでしょう。
発達障害はクラスに1〜2人はいる決して珍しくない障害
友人に発達障害のことを打ち明けて「発達障害の人に会ったのは初めてだ」といわれたことあるけど、おそらくどこかで発達障害の人と接点はあったはずだよ。
30人に1人と推定されてるからクラスに1人はいるという計算になる。
いわゆる「おっちょこちょい」だったクラスメイト、ADHDかもしれないよ?— えすと@ADHD負の遺産😇 (@ESTO_geography) October 1, 2018
ADHD(注意欠陥多動性障害)、ASD(アスペルガー障害)、LD(学習障害)を包括した発達障害が人口に占める割合は30人に1人と言われており、なかには10人に1人という割合で発達障害だという説もあります。
これは診断される人数ではなく、未診断も含めての推計です。
クラスに1〜2人はいるという計算ですので稀な障害ではないですよね。
学童期に発達障害と診断される人もいれば就職してから発覚する人もおり、一生自分が発達障害だとわからない人もたくさんいるでしょう。
見た目や話し方では健常者と変わらず、そのため
「え〜、発達障害には見えないのに〜」
といわれることに悩む発達障害当事者の人もたくさんいるようです。こういうセリフを言う人はやはり発達障害がどのような障害か理解していない人なのでしょうね。
僕もよく言われます。
努力して健常者に「擬態」しているイメージです。ただちょっとしたことでメッキが剥がれて実態が露出してしまいます・・・・・。
ADHDはドラえもんの登場人物にちなんで「のび太・ジャイアン症候群」という別名もあります。
この障害は二つのタイプがあり、のび太くんは集中力が低く細かいミスを起こす「不注意型」。その一方でジャイアンは落ち着きがなく他人を遮って自分の話をしたがる「多動型」です。二つの特性を持っている人もいます。
多動性は成人するとなくなる人が多いとされてますが、不注意は残ることがほとんどであり仕事で細かいミスが多いのもADHD不注意型の特性といえます。
学校や職場でもこの特性に思い当たる人いませんか?
人を発達障害だと簡単にレッテルを貼る風潮もそれはそれで問題だと思いますが、当事者本人も周りの人も苦労しているはずです。
発達障害についてもっと正しい理解が広まればいいな
僕がいつも思うのは、発達障害の正しい理解がもっともっと世間一般に広まって欲しいということです。
発達障害のことを話すと「ADHD?なにそれ?」と言われることも多く、診断名の認知度がまだまだ足りてないのがまず悲しいところですし、実際とかけ離れたイメージで発達障害を理解されるのも困るのです。
人間、わからないものは不安ですからね。「発達障害の人と関わったら何されるかわからない」という考えを持っている人が多いのも残念なところ。
また、僕は発達障害をカミングアウトしたことで会社をクビになった過去があります。
Twitterでは「発達障害を理由に解雇できることは法が許さない」という意見を目にしましたが、発達障害のことを話したときは社長も担当営業もまったく障害に理解がなかったそうです。
発達障害について調べたところで解雇案件となってしまいましたが、最初から障害についての理解があれば働きやすい環境に整備できるといった職場環境の改善も考慮できたはず・・・・・・。
僕はブログを通して発達障害の正しい理解を広げていきたいと思います。
僕と同じ苦しみを抱えている発達障害の人が少しでも生きやすい社会になることに向けて、Twitterでも徹底的に発信していきます。
よかったらフォローよろしくお願いします。
Twitter: @ESTO_geography