僕は学校の勉強や資格勉強は割と得意なのですが、仕事ができなさすぎて挫折を感じました。
学生までは勉強の成績がいいと特に問題はなかったのですが、やっぱり勉強「だけ」できてもダメなんですね。
「勉強しかできない」人の特徴と、その解決方法を考えてみました。
勉強だけできるガリ勉はよくないですよ。
目次
勉強しかできない人の特徴
1. 自分の考えを持っていない
受験勉強や資格の勉強って基本「暗記」ですよね?
暗記ができれば、たとえば「鎌倉幕府ができたのは何年?」という問いに「1192年」と答えることはできます。
ですが「鎌倉時代の文化についてあなたの考えは?」と聞かれると答えに窮するでしょうね。
機械的に暗記すると1192年に鎌倉幕府ができた「事実」は理解しても、そこから発展した「自分の考え」が浮かび上がってこないですから。
日本の学校の教育ってこういうところがダメなんじゃないかなと痛感します。
テスト勉強も出題する範囲が発表されて、その範囲の内容を詰め込みすれば高得点を取れるようになっていますよね。
そしてテストで高得点を取ることができれば「頭がいい」と判断される・・・。
これってただの「点を取るマシーン」なだけじゃないかと思うんです。これでは社会では無能とされるでしょうね。
実社会だと自分で考えて行動することが求められますから。指示待ちで言われたことをこなすだけではダメなのです。
意見を求められたときにしっかり意見を言うことでデキる人だと評価されます。
昇進して部下を持ったときにも意見を持ってないと指示を出せませんし、部下に慕われることもないでしょう。
僕自身就活で最も苦労した原因が自分の考えをもってないことでした。
まず志望動機でつまずきます。
いかにもそれっぽい動機を話せたとしても「他の会社ではなくなぜうちを選んだんですか?」などとつっこまれると途端に沈黙が訪れます。
あとグループディスカッションが本当に苦手でした。
他の人たちが建設的に議論をしている中で、話を聞くだけで自分の意見が全く言えなかったのですから。
考えて自分の意見を持つことは本当に大切なことだと思います。
あと勉強しかできない人に陥りがちなのは、意見を持ってたとしても極端だったり押し付けようとするところです。
まぁ意見を持つのは結構なんですが、それが他人に受け入れられるかも考慮しましょう。
2. 柔軟性がない
受験勉強も資格の勉強も、ある定まった答えがあります。
ですが世の中は答えがない課題がいっぱいです。
学生の頃まではマニュアルに沿っていれば先に進めますが、マニュアルから外れたことが起こると何もできなくなる人が「勉強しかできない人」の典型といえます。融通が利かないということです。
接客の仕事だとあらかじめ話すことは決まっていたとしても、たまに怒っていて感情的になってるお客様が現れたとき頭がフリーズしてしまうのです。
型にはまらず柔軟な対応ができる人を社会は求めているのです。
戦前の日本は教えられたことだけを忠実にこなす人間が権力の座についてその末路が敗戦でした、その話は置いておきましょう。。
たとえば社員旅行の企画を任されたとして、旅行の行き先を
- 熱海(定番中の定番)
- 台湾(気軽に行ける海外)
- ハワイ(定番だけど費用がかかる)
- 南アフリカ(非現実的、完全にネタw)
みたいに一人で複数の案を出せる人がデキる人なのではないでしょうか?
3. 人の目を気にしすぎている
いわゆる真面目系クズです。
他人に嫌われないように、常に無難なことばかりを考えている人たちです。
常識的で誠実な印象を受けるので、最初はいい人だと思われるでしょう。少なくとも嫌われることはないです。
ですが、嫌われることがなければ好かれることもありません。だって面白みがない人間ですから。
こういうタイプは親や先生から「勉強やれ」といわれて勉強やっていた人に多いです。
勉強が好きだからという内発的動機じゃなく、周囲からの外発的動機で勉強してたのです。
自分の人生は自分のためにあるものですから、他人の目を気にしていると楽しめなくなるでしょうね。
4. 興味関心が狭い
オタクって嫌ですね。
興味のない話題は一切話さないのに、好きな分野になるとめちゃくちゃ饒舌になるんですから。うん、気持ち悪いw
オマエの好きなものなんてどうでもええねん(笑)
といった感じで相手の好きなことの話を広げていくのがコミュニケーションですよね。
他人に無関心だから自分の話しかできないのかもしれません。
勉強しかできない人は英語や数学に興味を持ってて、その内容がたまたま受験にうまくマッチングしてたというだけの人も多いのではないでしょうか?
受験勉強に限らず、幅広い分野の知識が豊富な人が本当の意味で「頭がいい」と思います。
5. 根性があればなんでもできると思ってる
勉強は根気がいります。つらいこともたくさんありますよね?
努力して難関大学に合格したり難関資格を取得するという実績があると、つらいことも根性で乗り切れると過信してしまうのです。
立派な人のようですが、これ実はかなり危険なのですよ。
現時点で90%の能力があるとして、100%のパフォーマンスを発揮しなければならないとき10%の差を埋めるのは根性でしょう。
ですが0%から根性で100%に持っていくことはできません。
1日20時間勉強したなどと自慢する人もいますが、仕事では根性論で乗り切るのじゃなく無理なものは無理と割り切る必要もあります。
できない仕事を無理にやろうとすると困るのはみんなですから。
さらに根性があっても、つらいと思うことはつらいです。
長時間労働でも無理し続けるとうつ病になったり、責任感から自殺する人もいます。
有能な人は適度な息の抜き方を知っています。
勉強しかできない人はどうすればいい?
コミュニティに入る!!
勉強しかできない人は対人コミュニケーションに問題がある人がほとんどです。
これは人と接する経験を重ねていくことで克服できるでしょう。
学生であれば部活動、サークル、アルバイトでコミュニティに所属しいろんな人の価値観に触れることが求められます。
楽しいことばかりではありません、ときには叱られることもあるでしょう。
自分は頭がいいんだと自惚れるのではなく、謙虚に話を聞くことで視野を広げることができます。
社会人であれば会社のつながりももちろんですが、利害のない友達を作りましょう。
東京や大阪のような大都市では交流会も盛んに行われています。SNSなどを通じて参加してみてはいかがでしょうか?
年齢や業界が違う人たちと接することで、新しい自分が見えてくるはずです。
海外に行く!!
日本ほど暮らしやすい国ってないですよね〜。
収入が低くてもなんだかんだで生活できているし、ヤクザ絡みでもない限り銃犯罪に巻き込まれることもない。紛争やテロが発生する危険性も低い。
海外に行くと本当に価値観変わりますよ!!
僕は比較的治安も経済水準も良好な国にしか訪れていませんが・・・
- 香港でスラム街のようなゲストハウスに泊まった
- アメリカで無数の黒人が倒れている地区に踏み込んだ
- バンコクでバイクに乗ったひったくりに遭いそうになった
- フィリピンで物乞いに付きまとわられた
- フランスで難民にチップを渡すよう要求された
嫌でも考えますよね。自分の身は自分で守らなきゃいけないと思うし、そう考えると日本は本当に楽園みたいなところです。
スリにあったとか数十万の詐欺にあった、身ぐるみ全部剥ぎ取られたといったいう体験談も知人から聞きました。
学校の勉強とか本当にどうでもいいというか、しょぼいものですよね。
受験勉強で英語勉強したんだったら、日常会話くらいだったら問題ありませんし。
海外行きましょう!! ただ、安全面は自己責任で(笑)
読書しようマジで!!
成功者は読書家がほとんどです。
成功できるマインドを本を通してインプットし、さらにはそれをアウトプットしているからです。
自己啓発本でもいいですし、小説でも構いません。個人的にはライトノベルはあまり良いとは思いません(^^;)
文学であれば夏目漱石や森鴎外のような明治時代の文豪がおすすめです。100年以上にわたって読まれているからには、どの時代にも共感出来る内容なのでしょうからね。
どの本から読めばいいかわからないという方は、今売れている本を手にとって読んでみるといいでしょう。書店に行けば目立つところにベストセラー本がランキングで陳列されています。
自分が興味がある内容を読むのもいいですが、あえて興味のない分野の売れている本を読むと見えている世界がグンと広がっていくでしょう。
勉強しかできない人に僕がオススメする書籍はこちら!!
1. 残酷すぎる成功法則 9割まちがえる「その常識」を科学する
お勉強しかできない人はやっぱりダメなんだなぁと考えさせられた名著。
アメリカの大学生を調査したところ、富豪になれた人は成績が中位の人が多くて成績トップで富豪になった人はいないんですって!!
いろんな背景を持った超人(笑)のエピソードがてんこ盛り!!平凡な肉体の人が超人レースで優勝できた話はとても興味深かったです。
2. 頭に来てもアホとは戦うな! 人間関係を思い通りにし、最高のパフォーマンスを実現する方法
お勉強しかできない人は社会に出てマウントを取られます。
世の中学歴コンプレックスを抱えている人は意外と多く、仕事できないと「いい大学出てるのにこんなこともわからないのか」と揚げ足を取られることもしばしば・・・・。
そんな「アホ」と戦うことはいかに無益かがよくわかるノウハウ本です。
3. 天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ
天才、秀才、凡才を大きく3種類のタイプの人間に分けて、それぞれのタイプの違いを具体的な登場人物を元にストーリー仕立てで解説されてます。
自分にあったタイプの行き方を模索するのが最も賢い行き方ですよね。
分かり合えないのはタイプがお互い違うからであり、僕は典型的な秀才タイプであることが物凄く腑に落ちました。

まとめ
勉強だけできる人がいざ仕事となるとうまくいかないのは勉強以外のことの経験不足と視野の狭さにあると思います。
勉強ができることはもちろん素晴らしいことです。少なくとも何もできない人よりはマシでしょう。
ですが勉強という物差しはその人の価値のほんの一部なのです。
勉強「だけ」できる人ではなく、勉強「も」できる人を目指しましょう。
関連記事: これからの時代は暗記だけできても意味がない?