僕は2008年に高校を卒業し、今年でちょうど10年になります。
浪人、大学、ニート、サラリーマンといろいろなことを経験しながら実家の家業に収まるコトになりました。
高校卒業後すぐ家業を継ぐこともできたので、この10年は経歴上は無駄になるかもしれません。
ですが遠回りしたからこそ成長できたことがもう本当にたくさんあったと思います。
だから後悔はしていません。
むしろ遠回りしたことがずっと有意義だったと過去の自分に感謝してるくらいです。
目次
わかったコト 1. 学歴なんてあっても意味がない
誤解されないためにまず言っておきますが、勉強はする必要がないとか学歴は低いほうがいいということではありません。
学校の勉強はしたほうが自分の価値になりますし、学歴も高いほうが良いに越したことはないでしょう。
ですが社会に出てわかったのは、出身大学なんてどうでもよくて、仕事できるかどうかや人間性が優れてるかどうかで評価されるということです。
当たり前のことですね。学歴があるのは勉強ができるのはわかりますが、社会人として必要なことができるという保証にはなりません。
僕自身が世間では名の通った大学を卒業してますが、「その大学出てるのにこんなこともできないの?」と失望されたことがたくさんありました(笑)。
高校生のころは視野が狭かったなぁ〜。
難関大学に入りたいとばかり考えていたんですもん。
結局浪人して一応は目標が叶いましたが、その先のことを考えていませんでした。
有名大学に入って一流企業に入るというのが王道ですが、最初からサラリーマンに憧れてなかった僕は就職に関心を持っていませんでした。社会不適合者ですね。
高学歴のメリットは一流企業入社へのパスポート(あくまで足切り)、合コンでモテる、彼女の親御さんにウケがいいといった程度じゃないでしょうか?
僕のような自営業を選んだ人には学歴はいらないのです。
とはいっても受験勉強したこと自体後悔はありません。
僕の性格だとおそらく「低学歴だから」できないことを言い訳にして逃げるようになってたと思うからです。
頭が悪いからビジネスが上手くいかない、人間関係が上手くいかない、資格なんて受けてても無理というように努力することから逃げたり、一生高学歴の人にコンプレックスを抱いていたでしょうね。
学歴が大して意味がないということに気づけたのも勉強になりましたし、受験で英語を勉強したことで英会話に関心を持ち好きな海外旅行もできているのでw
わかったコト 2. 社会経験を(ちょっとだけ)積むことができた
学校を卒業して家業を継ぐとなると社会経験がまったく身につきませんね。
基本的なビジネスマナー、たとえばメールで「お世話になってます、よろしくお願いします」という文言をつけるルールも教わらなかったと思います。アナログで零細な企業だったので。
立場によって車の座席の位置やエレベーターに乗る位置が決まっているということも、正直煩わしいとは思うのですが理解できてるだけでも役に立つことは間違いないですね。習ったけどあまり覚えてませんが(笑)
社会で通用する人間になるんだったら、家の外の社会を経験しなければならないと思うのです。
わかったコト 3. 都会で一人暮らしはかけがえのない経験だと思った
高校卒業の10年間のほとんどを東京で過ごしました。
浪人して東京の予備校に通い、大学も東京、就職も東京で約4年間マンションで一人暮らしをしました。
東京の生活は僕の地元の福島とは大きく違い、刺激にあふれていました。
遊びで新宿や渋谷に行ったり、全国各地から人が集まるので人種のるつぼといった感じです。
交流会に行って様々な業種の人たちと触れ合い、視野が格段に広がっていきました。
もちろん悪意がある人もいて、ネットワークビジネスの勧誘も受け、一時期はのめり込んでいたコトもあります。
痛い目を見ましたが、終わってみればこれも経験として役に立ったと思います。
良くも悪くも田舎に住んでいれば経験できなかったことが東京ではできました。
本音を言うとずっと東京に住みたいと思っていますが、東京でやりたかったことは一通りできたので実家に戻りました。
わかったコト 4. お金の大切さが身に染みた
実家にいた頃は「自分で払う」という習慣がありませんでした。
一軒家であり、食事も親が作ってくれる環境でした。
決して裕福ではありませんでしたが、貧しいわけでもなかったのでアルバイトもしませんでしたね。
お金は「在るもの」として当然だったので、有り難みがわかりませんでした。
それが一人暮らしして自分で家賃や電気代、水道代、ガス代、通信費、食費を払うようになってお金の大切さが身に染みてわかったのです。
ただでさえ収入が低いのに、出費が大きくのしかかっていましたもん。お金は貯まりません。
いやぁ、お金を稼ぐのは大変ですね。
会社の収入だけじゃ満足するぶんは稼げないと思い、副業に手を出しました。
クラウドワークスでライティングの仕事を始めたのです。
僕は世界遺産や観光地の知識に自信があったので、世界の有名な世界遺産の記事の執筆の案件を請け負いました。
それまで文章はほとんど書いたことはありませんが、そんな僕でも月2〜3万は稼ぐことができました。
それだけライティングは始めるハードルが低く、副業にするには最もオススメといえるでしょう。
また収入源は一つだけではなく、複数持つほうが大きく稼げる上に仕事を失うリスクも分散できます。
パラレルワークが理想的な働き方だと思います。
わかったコト 5. 家族の大切さがわかった
実家にいた頃は両親、祖父母、弟の存在が鬱陶しいと思ってました。
自分の考えになにかと反対したり、干渉されたり、もう早く一人暮らししたい!!とばっかり考えていました。
ですが、一人暮らししてみて実家の家族がとても恋しくなりました。
あれやれ、これやれといったような押し付けも、僕のことを心配してるからこそ言うのだと痛感しましたね。
僕なんて大学を卒業するまで学費を払ってもらって、就職後もあっちいったりこっちいったりと迷走していてとても親不孝だったと思います。
とっても迷惑をかけた、手のかかったバカ息子です。
親へ恩を返せず、むしろ仇ばかり返してる。
こんなんじゃやっぱりダメですよ。孝行しないと。
いま僕ができることは家族を安心させること、ただそれだけです。
まとめ : 10年遠回りしようが、我が生涯に一片の悔いなし

やりたいこともせず大した努力もせず、夏の台風みたいに迷走した10年でした。
ですがだからこそ成長できたこともあるため後悔はしていません。
失敗(友人関係、仕事、恋愛など)したと思うことはたくさんありましたが、その度に学んだので全部結果オーライだと思ってます。
僕はまだ若いですし、修正も可能です。
この文章を書いている今も学びを得ることはできていると思います。
人生遠回りなんて、むしろその期間が価値になるから全然問題ないのです。無駄だと思うのは捉え方次第なのかもしれません。
むしろ人にはあえて遠回りしろといいたいくらい(笑)。
もちろん無駄に時間を過ごす、例えば勉強しなければならないところをゲームやったりするのはあまり得るものはないでしょう。
無駄はないよう心がけて、無駄なことになっちゃってもまぁいいやと考えれば人生って容易いと思えるのではないでしょうか?